前回、愛の日にユーリケさんからデートに誘われるも、大学の予定がみっちり詰まっていることからお断りしたビリー。
彼女の熱い気持ちを好都合と捉えた彼は、寮生活に不満もあったことからフリー・スピリッツ世帯に入り、宝くじ当選金がたんまりあるこの家の厄介になることにした。
初対面で突き刺さるマーイカさんの視線。
動じない男は、奨学金が通らない頃に負ってしまったローンの返済を、しれっとユーリケさんの懐から支払った。
楽である。
自分に正直に。
でもうまく立ち回りを考えつつ、図々しくのさばるのは非常に生きやすいのだ。
ようはヒモだった。
あの頃の僕らが
嘲笑(わら)って軽蔑した
恥ずかしい大人(ダン)に
あの時なったんだね
中谷美紀 with 坂本龍一『砂の果実』
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大学プレイ三日目のつづき
愛の日は日付をまたいで深夜の2時まである。
引っ越したのはイベント当日の昼間なので、無理をすればまだ何かできそうではある。
18~21時の間出ていた大学サッカーのミーティングを終え、パラメータガン下がりですぐにでもベッドに飛び込みたい衝動を抑えて花を贈ることにしたビリー。
ユーリケさんは病気にかかっていた。
なんとタイミングの悪い……
大丈夫ですか?
チューリップは不評だった。
デイジーで喜ばれたことはあるけどチューリップは通ったことがない。鬼門だ。
それでもなぜそれを選んだかというとバラは定番すぎて飽きる。単に渡し飽きたという理由にすぎない。
だけど定番を押さえるのって時に必要なんですよね。
特に、自分ではなく相手がマジになっている場合のときには。
「きみの味噌汁が飲みたい」なんていう持ってまわったセリフよりもド直球に「結婚してください」のほうが嬉しいのと同じように。
スキスキの猛攻を仕掛けてくるマジなユーリケさんにも、定番であり愛の証しとも思える赤いバラが必要だったというわけだ。
すんません今度からそっちのほう用意しときますんで。
時刻は0:53。
帰ってからシャワーを浴びたりなんだりしていたのでタイムリミットが近い。
なんとか機嫌を直してもらわないとこれじゃ終わるに終われないぞ。
☞ソファーで寄り添う
抱き寄せたら女の顔になって病気が治った(驚愕)
顔中に浮かび上がっていた亀裂のような模様が一瞬にして消え去った。
そんなにか。
意中の男の抱擁が薬代わりになってしまうほどの熱量。
ユーリケさんがこんなに恋愛体質だったとはさっぱり知らなくて(なにしろ私のプレイで関わったのはヴラドさんだけ)、びっくりな出来事でした。
翌朝
ふと気付くと『ユーリケさんを彼女にしたい』気まぐれを出していた。
よかった、ダンより汚れてない!
ウフフしたいとかそんなんじゃなくて、純粋に気持ちから彼女に向き合う姿勢でいる。
やっぱ殿堂入りのヒモ兄さんにはかないまへんわ。
色恋営業なんて無理の、入れ込んでしまう半端もんでしたわ~。
( ・´ー・`)ドヤ
押し寄せる愛校祭
ビリーの同居に反対の姿勢を見せているマーイカさんのパソコンで(勝手に)レポートの編集をしていると、愛校祭の知らせが届いた。
見えているだけでも三連続で表示されているが、気になって通知欄をさかのぼってみたら同じ内容が13個も連なっていた。
通知を送った人の愛校心がすごい。
そんなに推されたら行くしかないので、ユーリケさんを誘って参加することに。
したことなかった卓球で対戦。
場所を変えてジュースでポンもしました。
タウニーの彼女を見て気付いたけど、頭にふたつお団子が乗っているこの髪型ってロブスターの突き出た目を模しているロブスターヘアなんだな。
もう一方の大学を象徴するドラゴンを模した髪型もあるんだろうか?
ロブスターの着ぐるみがかわいい。
動きもコミカルでたまらん。
ロブスターといえば
この映画がおすすめ。
第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞している2015年のSF恋愛映画
タイトルがそのままズバリ
あらすじ
結婚せずにいる独身者は捕らえられ、一定期間ののち動物に変えられてしまう世界。
主人公の男デイヴィッドも捕まってしまい、独身収容施設に送られる。
捕まった独身者には使命が課されており、自分が捕まったときと同様、今度は追手の役割を担って独身狩りをしなければならない。
またそこでの生活のひとつとして、メイド服を着た若い職員にまたがられて、両者着衣のままで腰を振るという行為もなされる。
それは独身男性にパートナーを見つけたいという欲求をうながすためのものである。
結婚とは価値観が似通っていなければつづかないものであるが、主人公は似ても似つかない地雷の女を掴んでしまう。
夫婦試用期間に移行してその女と暮らしはじめるが、なんせガチのサイコであり、犬好きには大ショックのシーンも😟
つらい日々を送るうち、やがて限界が来て……
まだまだこのあと状況は二転三転します。
最後のシーンは「あっ」と声をもらすこと間違いなし。
居候の暮らしぶり
真横でマーイカさんに「出ていかせてよ」という話し合いを持ちだされるも、我関せずといった顔でやり過ごすビリー。
何を言われても自分さえ気にしなければいまの環境を維持できるというスタンス。
大学のサッカーをがんばって三つ目の段階に昇進したのにまだ上があった。つらみ。
これ!
ユーリケさんの寝るときの格好なんだけど、あどけないすっぴんがかわいいしレースの黒い下着がセクシーでいい!
ここのお姉さん方の世帯はあまり意識にのぼることがなくてデフォシムであってもプレイすることはなかったと思うので、縁があってお近づきになれたのは幸い。
ユーリケさんもリアル寄りのお顔なんでビリーの相手として違和感がなく、ちょうどよい組み合わせに思います。
彼女の目からもそのように見えてモーションかけてきてくれたのかな。ありがたいなぁ。
次回、大学を卒業します。